Letter 免疫:ヒトナチュラルキラー細胞のサブセットは粘膜免疫へIL-22を供給する自然免疫細胞である 2009年2月5日 Nature 457, 7230 doi: 10.1038/nature07537 ナチュラルキラー(NK)細胞は一般に、細胞溶解性のメディエーターやインターフェロン(IFN)-γの放出を介して、ウイルス感染細胞や腫瘍細胞に対する自然免疫系の監視を行うリンパ球であるとみなされている。ヒトでは、血液中のCD56dimNK細胞が標的細胞の溶解を専門とする細胞である。リンパ節では、CD56brightNK細胞が、IFN-γを分泌し、樹状細胞やT細胞と協調して適応免疫応答を引き起こす。本論文では、扁桃腺やパイエル板のような粘膜関連リンパ組織に存在するヒトNK細胞サブセットの特徴を報告する。このNK細胞サブセットは、インターロイキン(IL)-22、IL-26、および白血病抑制因子を分泌する性質が備わっている。我々がNK-22細胞と呼ぶこのNK細胞は、急激にIL-23に暴露されることで活性化される。in vitroでは、NK-22細胞が分泌するサイトカインによって、上皮細胞ではIL-10の分泌、増殖、さまざまな細胞分裂促進分子や抗アポトーシス分子の発現が引き起こされる。NK-22細胞はマウス粘膜関連リンパ組織にも認められ、また細菌に感染すると小腸固有層にも出現することから、NK-22細胞は自然免疫細胞として、炎症を抑制し、粘膜部位を保護するのに役立つ可能性のあるIL-22を供給していることが示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る