Article 生化学:DNA上にある完全なPPAR-γ-RXR-α核内受容体複合体の構造 2008年11月20日 Nature 456, 7220 doi: 10.1038/nature07413 核内受容体は複数のドメインをもつ転写因子で、DNAエレメントと結合して遺伝子発現を制御する。ペルオキシゾーム増殖活性化受容体(PPAR)は、レチノイドX受容体(RXR)とヘテロ二量体を形成する。PPAR-γはインスリン感作と関係しているため、薬剤標的として集中的に研究されている。以前の構造研究は単離されたDNA結合領域あるいはリガンド結合領域に注目しており、複数のドメインが協調的に働いて受容体の性質を調節する仕組みは明らかになっていない。今回我々は、DNAとリガンド、そして活性化補助因子ペプチドと結合した完全なヘテロ二量体としてのPPAR-γとRXR-αの構造を示す。PPAR-γとRXR-αは非対称な複合体を形成しており、PPAR-γのリガンド結合ドメイン(LBD)が両方のタンパク質の複数のドメインと接触できるようになっている。PPAR-γとRXR-αは3つの接触表面によって結合しており、その一部はDNA依存性である。PPAR-γのLBDは、DNA結合ドメイン(DBD)の両方と協調して、応答配列を結合しやすくしている。A/B領域は極めて動的な構造で、その遺伝子活性化能にもかかわらず、折りたたまれた部分構造をもっていない。 Full Text PDF 目次へ戻る