Letter

神経:社会的価値の連合学習

Nature 456, 7219 doi: 10.1038/nature07538

人間の意思決定は、環境から学習した情報をもとにして行われる。この情報には、個人的な報酬の経験によるもののほかに、社会的パートナーの行動から得られるものもある。社会的学習は、機構および神経の働きの面で他の形式の学習とは異なるという考え方が一般的であり、報酬に基づく連合学習などの単純なメカニズムと競合して行動を起こさせると考えられることが多い。最近、連合学習の研究でみられるシグナルを想起させる神経シグナルが、社会的やりとりの際に観察された。本論文では、社会的情報が、報酬による学習の基礎になると考えられているのと同じ連合プロセスによって獲得される可能性を示す。我々は、社会的領域および報酬領域の学習に関する重要な計算変数が同じように処理される一方、その神経処理の流れが並列的であることを発見した。前帯状皮質の互いに隣接する2つの区分は、社会的情報および報酬に基づく情報の学習の中枢であり、それぞれの情報源がどの程度行動を導くかの決定を行っている。しかし、意思決定を行う場合、この並列的な流れで学習した情報は、腹内側前頭葉皮質内で結合されていた。今回の知見は、人間の社会的評価が、環境に関する他のより単純な特徴の学習のために既に確立されているのと同じ連合プロセスによって起こりうることを示唆している。

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