Letter 宇宙:赤方偏移z ≈ 3に位置する典型的な星形成銀河の形成と集積 2008年10月9日 Nature 455, 7214 doi: 10.1038/nature07294 ビッグバン後、およそ2〜3 Gyrに形成された銀河についての最近の研究は、現在の銀河とよく似た、回転する大規模な円盤を明らかにしている。宇宙の星形成がピークだった時期に銀河に秩序だった回転が存在することは、銀河を成長させる支配的なモードがおそらく、ガスの降着であったことを示している。なぜなら、銀河の大規模な合体は観測される速度場を完全に乱してしまうと考えられるからである。しかし空間解像度と感度が低いことが妨げとなって、この解釈は検証されていない。このような研究は最大規模で最も明るい銀河に制限されてきたが、こうした銀河の集積モードは基本的に、もっと典型的な銀河(成長して、天の川銀河と同様な銀河の中心で楕円体成分になると考えられている)とは異なる可能性がある。本論文では、z = 3.07に位置する典型的な星形成銀河をおよそ100パーセクの線解像度で観測した結果について報告する。我々は、分子ガスが効率的に星に変換されている秩序立ったコンパクト源を発見し、現在の渦巻銀河にみられるものと同様な楕円体バルジが集積しつつあるらしいことを見いだした。擾乱を受けていない回転の存在は、天の川銀河のような銀河は大規模な合体ではなく、降着によってかなりの質量を獲得することを示しているのかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る