Letter 生化学:ヒトUHRF1のSRAドメインによる片鎖メチル化DNAの認識の構造的基盤 2008年10月9日 Nature 455, 7214 doi: 10.1038/nature07273 哺乳類におけるエピジェネティックな継承は、発生におけるCpGメチル化パターンの忠実度の高い複製を特徴とする。UHRF1(ヒトではICBP90、マウスではNp95としても知られている)は、in vivoでの全体的な、また局所でのDNAメチル化の維持に重要なE3リガーゼである。UHRF1は、SRA(SET and RING-associated)ドメインがあるために対称的にメチル化されたDNAよりも片鎖メチル化DNAのほうに高い親和性を示すこと、また維持メチル化を行うDNAメチルトランスフェラーゼ1(DNMT1)と結合することから、エピジェネティックなコードの複製にかかわっていると考えられている。今回我々は、ヒトUHRF1のアポSRAドメインの1.7 Åの結晶構造と、その片鎖メチル化DNAとの複合体の2.2 Åの構造を報告し、メチル化されたCpG部位(mCpG)を読み出すための、以前には知られていなかった機構を明らかにする。SRAとDNAの複合体には、DNA二本鎖からフリップアウトした5-メチルシトシンを収納する結合ポケットを含む、いくつかの新たな構造的特徴がある。2つの特殊化したループが、CpG二本鎖のもう一方の塩基3つを読むために、DNAの主溝と副溝の両方から生じたすき間に入り込んでいる。主溝のほうのループは、CpGジヌクレオチドに対する選択性を与え、相補鎖のデオキシシチジンのメチル化に関する識別を行っている。この構造は、突然変異のデータとともに、UHRF1がDNMT1による維持メチル化の主要な因子として、エピジェネティックな継承の基本単位であるmCpGの認識を介してどのように作動しているかを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る