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医学:CDK8は、結腸直腸がん遺伝子でβ-カテニンの活性を調節する

Nature 455, 7212 doi: 10.1038/nature07179

ほぼすべての結腸直腸がんでは、標準WNT/β-カテニン経路の異常な活性化が起こっており、これががんの成長、浸潤、生存に寄与している。β-カテニン活性の調節異常は大腸に腫瘍を発生させるが、完全な悪性形質転換を引き起こすには、それ以上の遺伝的な変化が必要である。β-カテニンの活性を変化させ、かつ大腸がん細胞の増殖に不可欠な遺伝子を同定するため、ヒト大腸がん細胞において2回の機能喪失型のスクリーニングを行い、その結果同定された遺伝子を大腸がん標本のコピー数変異の分析結果と比較した。これらの遺伝子の1つCDK8はメディエーター複合体の一員をコードする遺伝子で、この遺伝子が存在する13q12.13という領域は、かなりの割合の大腸がんでコピー数増加が頻発する。今回我々は、CDK8の発現を抑制すると、高レベルのCDK8とβ-カテニン活性亢進を特徴とする大腸がん細胞の増殖が阻害されることを明らかにする。CDK8キナーゼ活性は、β-カテニンが引き起こす形質転換に必要であり、またβ-カテニンのいくつかの転写標的の発現にも必要である。これらの観察結果を総合すると、CDK8を標的とした治療的介入が、β-カテニンによる悪性転換に対して臨床的に有効である可能性が示唆される。

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