Letter

細胞:がんでのヘッジホッグシグナル伝達にはパラ分泌機構が必要である

Nature 455, 7211 doi: 10.1038/nature07275

ヘッジホッグ(Hh)シグナル伝達経路のリガンドに依存した活性化は、ヒト組織の多くで腫瘍形成と関連付けられている。これまでに、これらの腫瘍でHhシグナル伝達が細胞自律的に役割を果たしていることが報告されているが、本論文では、Hhリガンドが腫瘍上皮細胞でHhシグナル伝達経路を活性化できないことを示す。一方、我々のデータは、間質の微小環境でのリガンド依存的なHh経路の活性化を裏付けている。低分子阻害剤、抗Hh中和抗体、あるいはsmoothened(Smo)の遺伝的欠失によって、マウスの間質でのHhシグナル伝達を特異的に阻害すると、異種移植腫瘍モデルで増殖阻害が起こる。以上より、これらの研究は、Hhを発現するがんの腫瘍形成にパラ分泌型Hhリガンドシグナル伝達が必要であることを示し、また、がんに対するHh経路アンタゴニストの開発に重要な意味をもつものである。

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