Article 生化学:Lys 63結合型ポリユビキチン鎖の選択的切断の構造的基盤 2008年9月18日 Nature 455, 7211 doi: 10.1038/nature07254 脱ユビキチン化酵素(DUB)は、いろいろな細胞過程を制御するために、結合基質からユビキチンを取り除く。Zn2+に依存するDUBであるAMSHとAMSH-LPは、内在化した受容体からLys 63結合型ポリユビキチン鎖を選択的に切断することで、受容体の輸送を制御している。今回我々は、ヒトのAMSH-LPのDUBドメイン、および63番目のリシンを介してユビキチン二量体と結合した複合体の、それぞれ1.2 Åと1.6 Å分解能での結晶構造を報告する。AMSH-LPのDUBドメインは、Zn2+を配位している触媒中心と、2つの特徴的な挿入部位であるIns-1とIns-2で構成されている。先端部のユビキチンがIns-1および触媒中心と相互作用しているのに対し、基部のユビキチンはIns-2および触媒中心と相互作用していた。触媒中心とIns-1は、基部のユビキチンのLys 63の側鎖と先端のユビキチンのイソペプチド結合したカルボキシ末端尾部を収納する、触媒活性をもつ溝を形作っていた。これは、イソペプチド結合したユビキチン鎖と複合体を形成したDUBについて初めて報告された構造であり、これにより、AMSHファミリーのメンバーによるLys 63結合選択的な脱ユビキチン化の機構が明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る