Letter

免疫:胸腺上皮におけるオートファジーはT細胞レパートリーを形作り、免疫寛容に不可欠である

Nature 455, 7211 doi: 10.1038/nature07208

胸腺上皮細胞(TEC)上の主要組織適合複合体クラスII(MHC-II)によって提示される自己抗原由来エピトープの認識は、機能的で自己寛容性のCD4 T細胞レパートリーの生成に非常に重要である。造血系抗原提示細胞が専らエンドサイトーシスされたポリペプチドのプロセシングを介してMHC-II-ペプチド複合体を作り出すのに対して、TECが抗原提示の特殊な経路を用いているかどうか、また、どのようにそれを利用しているかについては知られていない。今回我々は、内在性抗原をMHC-IIへ充填しうることが最近示されたマクロオートファジーについて、そのマウス胸腺でのT細胞レパートリー選択における役割について言及する。他のほとんどの組織とは対照的に、TECの定常的オートファジーは高レベルであった。TEC特異的なオートファジー遺伝子の破壊により、いくつかのMHC-II拘束性のT細胞特異性の選択が変化し、また重篤な腸炎および多臓器炎症が生じた。TECの細胞内環境は、本来厳密に「組織特異的」であるべき自己抗原から構成されているという点で特筆すべきであるが、我々の発見は、オートファジーがTECのMHC-II-ペプチドレパートリーをそれらの細胞内環境に集中させることを示している。そうすることでオートファジーはT細胞選択に関与し、自己寛容性T細胞レパートリーの形成に不可欠である。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度