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細胞:プロリル4-ヒドロキシル化がArgonaute 2の安定性を調節する

Nature 455, 7211 doi: 10.1038/nature07186

ヒトArgonaute(Ago)タンパク質は、RNA誘導サイレンシング複合体(RISC)の必須成分である。Argonaute 2(Ago2)はPIWI(P-element-induced wimpy testis)ドメインをもち、このドメインはRNアーゼHと似た折りたたみ構造をとり、RNA干渉の際に標的RNAを切断する役割を担う。Dicer、TRBP、MOV10、RHA、RCK/p54、KIAA1093などのタンパク質がAgoタンパク質と結合し、短鎖RNAのプロセシング、RISCの誘導、細胞質メッセンジャーRNAプロセシング小体へのAgoタンパク質の配置を行う。しかし、RNA干渉の調節機構はまだ明らかになっていない。今回我々は、I型コラーゲンプロリル4-ヒドロキシラーゼ(C-P4H(I))のα-(P4H-α(I))サブユニットとβ-(P4H-β)サブユニットとが、Ago2と物理的に相互作用することを明らかにした。質量分析により、内因性Ago2のプロリン700がヒドロキシル化されることがわかった。in vitroではAgo2とAgo4のほうが、Ago1、Ago3よりも組み換えヒトC-P4H(I)によって効率よくヒドロキシル化される。P4H-α(I)あるいはP4H-βを短鎖ヘアピンRNAによって欠乏させたヒト細胞やP4H-α(I)ヌルマウス胚繊維芽細胞ではAgo2の安定性が低下し、短鎖干渉RNAが誘導するRISC活性が損なわれるが、これは重要である。また、プロリン700がアラニンに変異すると、やはりAgo2の安定性が低下することから、Ago2のP700とそのヒドロキシル化が、Ago2の安定性の調節に結びつく。これらの知見は、このヒドロキシル化がAgo2の安定性と効率よいRNA干渉に重要な翻訳後修飾であることを明らかにしている。

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