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免疫:T細胞に発現するプロタンパク質転換酵素フリンは末梢の免疫寛容の維持に必須である

Nature 455, 7210 doi: 10.1038/nature07210

フリンは、タンパク質分解によってプロタンパク質の成熟を促す7つのプロタンパク質転換酵素ファミリーの中の1つである。フリンは活性化T細胞で誘導され、抗炎症性サイトカインであるトランスフォーミング増殖因子(TGF)-β1などの多様な基質のプロセシングにかかわることが報告されている。しかし、T細胞でのフリンの、他のプロタンパク質転換酵素と重複しない機能は明らかになっていない。今回我々は、T細胞でフリンを条件的欠失させると、T細胞の発生は正常に行われるが、調節性T細胞およびエフェクターT細胞の機能が障害され、こうした細胞ではTGF-β1の産生が減少することを示す。フリン欠損調節性T(Treg)細胞は、T細胞移入腸炎モデルでは防御性が減弱し、また正常なT細胞でFoxp3を誘導できなかった。さらに、フリン欠損エフェクター細胞は本来的に過剰に活性化しており、野生型Treg細胞の抑制活性に対して抵抗性を示した。したがって、我々の結果は、フリンが末梢寛容の維持に不可欠であり、その少なくとも一部はTGF-β1産生調節に対するその非重複的な必須の機能に起因していることを示している。フリンの標的化は、悪性腫瘍や感染症の対策として浮上しつつある。だが、我々の結果は、フリンの阻害は免疫応答を活性化する可能性がある一方で、末梢寛容の破綻を来すこともありうることを示唆している。

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