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遺伝:真核生物では、挿入/欠失部位の近くで一塩基変異率が上昇する

Nature 455, 7209 doi: 10.1038/nature07175

ゲノム配列中やヒトの特定の疾患遺伝子座には、突然変異のホットスポット(多発域)がよくみられるが、その形成の一般的機構についてはまだ解明されていない。今回我々は、霊長類、げっ歯類、ショウジョウバエ、イネ、酵母のゲノムを6通りの独立した組み合わせで比較し、挿入/欠失(インデル)周辺の一塩基変化の分布を調べた。これらのゲノム比較のいずれにおいても、インデル周辺でヌクレオチドの多様性(D)が大幅に上昇しており、そこから数百塩基かけてバックグラウンド程度にまで単調減少している。Dは、近くにあるインデルの大きさや数と明らかに相関する。近縁関係にある生物種を比較すると、インデルを含む生物系列のほうが祖先(非インデル)対立遺伝子をもつ系列に比べて、インデル周辺の派生塩基置換が著しく高い頻度で起こっている。同じことが、同一生物種内での多型性インデル周辺の一塩基変異についてもいえる。我々は、インデルのヘテロ接合性が周辺の配列に対して変異誘発作用をもつと考え、酵母のゲノム全域の多型データを用いて、変異率の増加を見積もった。生物種内、生物種間においてこれらのパターンが一貫していることから、インデルに関連した置換が、一般的な変異機構の1つであることが示唆される。

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