Letter RNA:哺乳類のメッセンジャーRNAに埋め込まれた不連続なハンマーヘッド型リボザイム 2008年8月14日 Nature 454, 7206 doi: 10.1038/nature07117 メッセンジャーRNAの非翻訳領域(UTR)に埋め込まれた立体構造をとるRNAは、遺伝子発現を制御することができる。細菌では、5′UTRに埋め込まれたリボザイムの自己切断活性によって、代謝遺伝子の1つの制御が行われる。この発見によって、遺伝子を制御するリボザイムが、真核生物のmRNAにも存在するのではないかという疑問が生じた。今回我々は、非常に活性の高いハンマーヘッド型リボザイムがげっ歯類のC型レクチンタイプII遺伝子(Clec2)の3′UTRに存在することを示す。非保存領域の境界決定条件を緩和したハンマーヘッド型リボザイムモチーフ検索によりリボザイム配列が見つかったが、その不変領域はこれまでに同定された連続したハンマーヘッドとは対照的に、数百ヌクレオチド離れた2つの断片からなっている。この断片対が3′UTR中にある翻訳終結点とポリアデニル化シグナルの間で集合して活性を有するハンマーヘッド型リボザイムを形成することは注目に値する。このハンマーヘッド構造は、in vitroでもin vivoでも自己切断可能で、マウスの細胞でタンパク質発現を減少させることができる。以上の結果は、mRNA内にある不連続なリボザイム配列の集まりがかかわるこれまで未知の転写後遺伝子調節機構が、複数の哺乳動物で、骨リモデリングや免疫応答で機能するいくつかのCLEC2タンパク質の発現を調整している可能性を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る