Letter

地球:2008年Wenchuan地震の応力変化と四川盆地の危険の増加

Nature 454, 7203 doi: 10.1038/nature07177

2008年5月12日に壊滅的被害をもたらしたマグニチュード7.9の地震(Wenchuan地震)がチベット高原の東端を襲い、中国四川盆地の西側に沿った大都市で建物を破壊して何千もの人命を奪った。このような大規模地震の後では、地殻内応力の再配分が起きて、さらに被害をもたらす地震が続いて起こることが多い。5月12日の本震は、竜門山と四川盆地の間の境界に沿って最大9メートルのすべりを起こし、この地域の特徴である複雑な横ずれと衝上が組み合わさった動きがみられた。四川盆地とその周辺は、それ以外にも横ずれ活断層と衝上活断層が横切っている。本論文では、5月12日の地震の結果生じた地震時の応力変化をこれらの断層モデルを用いて計算し、多くの断層が顕著な応力増加を示していることを報告する。このような応力変化の場所の迅速なマッピングは、大きな余震を起こす確率が比較的高い断層部分の特定に役立つだろう。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度