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宇宙:赤外領域で明らかになった、クエーサーの降着円盤に特徴的な青化スペクトル

Nature 454, 7203 doi: 10.1038/nature07114

クエーサーは、周囲を取り囲んでいるガスが降着する超大質量ブラックホールによってエネルギーを供給されると考えられている。この描像の中心となるのは、放射出力の大部分の源であると考えられている降着円盤である。しかし、非常によく研究された円盤モデル、すなわち重力結合エネルギーの散逸によって局所的に加熱された光学的に厚い円盤は、いくつかの主要な点について、観測と見かけ上矛盾していることがよく知られている。特に、このモデルでは可視領域から近赤外領域にかけて漸近的に、特有の青化したスペクトル形が予測されるが、円盤スペクトルが観測できる可視領域の波長では、一般にこれがみられない。極めて難しいのは、赤外領域に向かうにつれて円盤スペクトルがかなり大きな領域からの強力で高温のダスト放射に隠され始めることにある。しかし、これまではその領域のスケールがよくわかっておらず、そのため観測は基本的に不可能であった。本論文では、いくつかのクエーサーで、ダストの放射領域より内側の偏光の観測を行い、近赤外領域の円盤スペクトルを明らかにしたことを報告する。明らかになったスペクトルから、近赤外領域の円盤スペクトルが、実際に予想と同程度に青化していることがわかった。これは、少なくとも近赤外領域光を放射している半径の外側では、局所的に加熱される円盤という標準的な描像がおおよそ正しいことを示唆している。

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