Article 生理:Gタンパク質共役型β1アドレナリン受容体の構造 2008年7月24日 Nature 454, 7203 doi: 10.1038/nature07101 Gタンパク質共役型受容体は、大半の真核生物で膜を介したシグナル伝達に主要な役割を担っており、その多くは重要な薬剤標的である。今回我々は、高い親和性をもつアンタゴニストであるシアノピンドロールと複合体を形成したβ1アドレナリン受容体の分解能2.7 Åでの結晶構造を報告する。七面鳥(Meleagris gallopavo)の受容体は以前に限定的な突然変異生成により熱安定性が改善されているので、この改変された受容体のアンタゴニストと結合したコンホメーションが選ばれた。リガンド結合ポケットは、4本の膜貫通αヘリックスおよび2番目の細胞外ループに属する15のアミノ酸残基側鎖で構成されている。このループはリガンド結合ポケットの入り口を形作っており、2つのジスルフィド結合と1つのナトリウムイオンにより安定化されている。シアノピンドロールのβ1アドレナリン受容体への結合と、カラゾロールのβ2アドレナリン受容体への結合には、同じような相互作用がかかわっている。2番目の細胞内ループにある、ロドプシンやβ2アドレナリン受容体では観測されなかった形のはっきりした短いヘリックスは、受容体の活性化に必須な3番目のヘリックスの終端にあるよく保存されたDRYモチーフと、チロシンにより直接相互作用している。 Full Text PDF 目次へ戻る