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植物生理:亜熱帯から北方帯までの樹木の葉温にみられる収束

Nature 454, 7203 doi: 10.1038/nature07031

セルロースの酸素同位体比(δ18O)は、炭素同化時の気温および相対湿度を記録していると考えられている。本論文では、39種の樹木でセルロースのδ18Oを用いて樹冠の葉温を明らかにする方法を紹介する。緯度差が50°に及ぶ亜熱帯から北方帯までのバイオームで、葉温が21.4±2.2℃と顕著に一定していることを明らかにする。これは、炭素同化が最大の場合、樹木の枝の生理学および形態学的な特性が、葉温が気温を上回るように働いており、北緯が高いほどその上昇幅が大きいことを意味する。気候史の再構築にδ18Oを用いる際の基盤となる主要な仮定は、活発に光合成を行っている葉の温度および相対湿度が周囲の大気と同じであるというものだ。今回のデータはその仮定に反しており、同位体分析によって気候を再構築する場合には植物の生理生態学を考慮する必要があることを示している。また、今回の結果は、葉の経済形質に対する気候の影響が概して大きくない理由を説明するものと考えられる。

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