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地球:北極海の超低速拡大ガッケル海嶺における爆発的火山活動

Nature 453, 7199 doi: 10.1038/nature07075

地球表面の約60%は、中央海嶺での火山活動によって作られた海洋地殻からなる。この広大な火山地帯のうち視覚的に調査されたか、サンプリングされたのはごく一部に過ぎないが、得られている証拠から、中央海嶺では爆発的噴火はめったに起こらず、海水の臨界点より深いところ(3,000 m以深)では特にそうであると推測されている。火砕堆積物は、3,000 m以深の海底ではまだ観察されたことがない。これはおそらく、中央海嶺玄武岩の揮発性成分が一般的に少なすぎて、高水圧下でマグマを破砕するために必要な分離したガスを生成できないからである。北極海盆のガッケル海嶺の85 °E地点での国際極年探査中に、我々は最新の深海探査技術を用いて、この遠方にある氷に覆われた海嶺における「生まれたばかりの」火山地帯の写真とビデオ映像を得た。本論文では、画像から、水深4,000 mにある軸谷が発泡壁型火山ガラス片(火山学用語では「ペレーの藻」)を含んだ、固結していない火砕堆積物によって10 km2以上の広大な範囲が覆われていることを示す。この深さでマグマを破砕するには、少なくとも13.5重量%の二酸化炭素が必要である。この量は、以前に中央海嶺玄武岩で測定された最も高い値の約10倍にあたる。これらの観察結果は、超低速拡大をしているガッケル海嶺でのマグマに含まれる揮発性成分の蓄積と放出に関する重大な問題を提起しており、全球の中央海嶺火山帯のいちばん深いところでも大規模な火砕活動が起こりうることを明示している。

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