Letter 細胞:翻訳因子が閉ループmRNPの2つの状態の生成を促進する 2008年6月26日 Nature 453, 7199 doi: 10.1038/nature06974 真核生物のほとんどのメッセンジャーRNAで翻訳が効率よく開始され、最適な安定性が保たれるかどうかは、閉じたループ構造の形成と、それによって起こる5′m7Gキャップと3′ポリ(A)尾部の相乗的相互作用に左右される。eIF4GとPab1との相互作用の証拠は、閉じたループ構造のmRNPがあるという見方を裏付けているが、これを形成し、維持する仕組みは解明されていない。今回我々は酵母の無細胞抽出系で、toeprinting法を用いて開始AUGコドン付近でのリボソームの位置を、またポリソームプロファイリングを用いてリボソームとmRNAの関係を調べ、翻訳開始の際に2種類の異なった安定な(キャップアナログに抵抗性の)閉じたループ構造が形成されることを明らかにする。両方のループ構造が完全に形成されるには、mRNAキャップとポリ(A)尾部と共に、eIF4E、eIF4G、Pab1、eIF3が必要であり、mRNAとポリ(A)尾部の長さによって形成が左右される。1つ目の構造の形成には48Sリボソーム複合体が2つ目の形成には80Sリボソーム複合体と終結因子eRF3/Sup35、eRF1/Sup45が必要である。終結因子の関与は、翻訳終結自体とは無関係であった。 Full Text PDF 目次へ戻る