Letter

宇宙:新しく生まれた一対の「一卵性双生児」の星にみられる意外な相違点

Nature 453, 7198 doi: 10.1038/nature07069

星の質量と化学組成は、その基本的な物理特性(半径、温度、光度)や、これらの特性が時間的にどのように進化するかについての主要な決定因子である。したがって、同じ母体から同時に同じ質量をもって誕生した2つの星は、いわば「一卵性双生児」であり、このような星自体も同一の物理特性をもっていると予想される。我々は、生まれたばかりの連星系の一組の双子星をオリオン星雲内に発見した。連星系のそれぞれの星は、太陽の0.41±0.01倍の質量をもち、この値は2パーセントの範囲内で一致している。本論文では、これらの双子星の表面温度にはおよそ300 K(約10パーセント)の差があり、光度はおよそ50パーセント異なっていて、これらの値は共に高い信頼性があることを報告する。予備的結果では、星の半径にも同様に5〜10パーセントの違いがあることが示されている。これらの意外な相違は、形成過程において、双子の片方がもう一方に比べて数十万年ほど遅れた可能性を示している。このような遅れは、非常に若くて確実に等質量の連星系でしか検出されない。我々の発見は、しばしば星形成モデルの年齢較正の検証に使われる、若い連星の年齢の同期に関する宇宙レベルでの限界を示している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度