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細胞:ショウジョウバエのアタキシン-3による変性の要因の1つはRNA毒性である

Nature 453, 7198 doi: 10.1038/nature06909

ポリグルタミン(ポリQ)病は、優性遺伝する神経変性疾患の一種で、各遺伝子のコード領域中でのグルタミンをコードするCAGリピートの伸長によって起こる。ポリQが引き起こす神経変性の基盤となる経路は、分子レベル、細胞レベルで盛んな研究が行われており、異常に長いポリQ尾部が原因のタンパク質毒性が病因となると広く考えられている。今回我々はショウジョウバエを用いて、ポリQの毒性にCAGリピートRNAが役割をもっていることの証拠を示す。脊髄小脳失調症3型(SCA3)タンパク質アタキシン-3が原因のポリQ神経変性を修飾する因子のスクリーニングをショウジョウバエで行い、CUG伸長病のRNA毒性にかかわるとされる遺伝子muscleblind(mbl)の発現が上昇している対立遺伝子を単離した。さらなる分析から、ポリQによる神経変性にRNAが関係している可能性が示された。RNAの役割を調べるため、ポリQコード領域内のCAGリピートを、反復が中断されるCAACAG反復配列に変えると、毒性が大幅に低下した。さらに、病原性を示す長さの非翻訳CAG反復配列を発現させると、神経変性が起こった。これらの結果から、ポリQ毒性にRNAがかかわっていることが明らかになり、RNAあるいはポリQタンパク質が原因のトリヌクレオチドリピート伸長病に共通の要因があることがはっきりした。

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