Letter 物性:非常な高磁場でのLaFeAsO0.89F0.11における2バンド超伝導 2008年6月12日 Nature 453, 7197 doi: 10.1038/nature07058 転移温度Tc約26 KのLaFeAsO0.89F0.11超伝導体が最近合成されたが、その直後に関連化合物でさらに高い転移温度が報告された。それらの値は、CeFeAsO0.84F0.16で41 K、SmFeAsO0.9F0.1で43 K、NdFeAsO0.89F0.11およびPrFeAsO0.89F0.11で52 Kである。これらの発見によって、ドープされた4成分層状オキシプニクタイドLnOTMPn群(LnはLa、Pr、Ce、Sm;TMはMn、Fe、Co、Ni;PnはP、As)における非従来型超伝導のメカニズムやその出現に多くの関心が寄せられるようになったが、それはこうした材料の多くの特徴が他の既知の超伝導体とは違っているからである。今回我々は、高磁場(最高45 T)におけるLaFeAsO0.89F0.11の抵抗測定結果から、Tc近傍での傾きdBc2/dT≈2 TK−1から予想される値に比べて、上部臨界磁場Bc2が顕著に高いとわかり、特にBc2(0) ≈63–65 Tが常磁性極限を超える低温でそれが著しいことを報告する。オキシプニクタイドは、Nb3Sn、MgB2、Chevrel相を上回るBc2値をもつ新種の高磁場超伝導体であり、おそらく高Tc銅酸化物の100 Tという磁場基準を超えるだろうと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る