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進化:復元タンパク質から推定される先カンブリア時代の生命の古温度傾向

Nature 451, 7179 doi: 10.1038/nature06510

地質記録に残された生物の痕跡および構造は、地球上には約35億年前から微生物が存在していたことを示している。その生命を育んだ古代環境の詳細は、物理科学的研究から得られてきた。これには、初期の海洋や大気の化学組成および温度などが含まれる。ごく最近になって、自然科学実験からも古代生命があった環境を説明する結果が得られるようになった。我々が過去に行った復元タンパク質の研究では、古代生命は高温環境に生息していたことが示唆された。今回我々は、復元タンパク質の年代幅を拡張し、35億〜5億年前の生命を育んだ環境の古温度傾向を得た。系統発生的に分散した25種類を超える祖先型の伸長因子の熱安定性から、古代生命を支えていた環境の温度が35億年前から5億年前までの間に徐々に30 ℃低下したことが示唆された。また、推定される形質状態の事後分布、系統発生上の曖昧性、および進化モデルで用いたアミノ酸平衡頻度の不確実性に伴う潜在的な統計学的偏りに対して、今回の結果がロバストなものであることを示す。さらに、酸素同位体の堆積からは古代海洋でほぼ同様の低温化傾向が推定されることも、今回の結果を裏付けている。自然科学的研究と物理科学的研究の結果がこのように合致することは、進化史を通じて古代生命が環境の温度変化に絶えず適応してきたことを示唆している。

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