Article 細胞:Rab1の膜サイクリングを制御するレジオネラ菌のタンパク質 2007年11月15日 Nature 450, 7168 doi: 10.1038/nature06336 Rab1はGTPアーゼの一種で、真核細胞で小胞体由来の小胞の輸送を調節している。細胞内病原細菌であるレジオネラ菌(Legionella pneumophila)は、Rab1の機能を妨げて自身の複製を助ける空胞を作り出すが、その仕組みはよくわかっていない。本論文では、Rab1の活性を直接制御するレジオネラ菌のタンパク質について報告する。Rab1を膜へ動員するのに必要なDrrA(defect in Rab1 recruitment A)タンパク質の1つの領域は、グアニンヌクレオチド解離抑制因子の置換因子として働くことが明らかになった。また、DrrAタンパク質の別の領域はグアニンヌクレオチド交換因子として働き、Rab1の活性化を促進する。LepBタンパク質はGTPの加水分解を促してRab1を不活性化することがわかり、LepBがGTPアーゼ活性化機能をもっていてRabタンパク質類の膜からの除去を調節していることが示唆された。したがって、レジオネラ菌に備わるいくつかのタンパク質は、Rab GTPアーゼ類による膜サイクリングに必須な3種類の生化学反応を調節して、Rab1をレジオネラ菌の入った空胞へと導き、Rab1の機能を制御する。 Full Text PDF 目次へ戻る