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地球:ヒマラヤ山脈の侵食系によって維持されるベンガル扇状地での効率的な有機炭素の埋没

Nature 450, 7168 doi: 10.1038/nature06273

大陸の侵食は、ケイ酸塩の風化、河川による輸送、それに続く海洋堆積物中への有機炭素の埋没を通して、地質学的なタイムスケールで大気の二酸化炭素濃度を制御する。しかし、堆積盆地における有機炭素の堆積効率は、堆積物の有機炭素負荷能力や大陸縁辺での有機炭素の酸化作用によって制限されている。これまでの研究では、全球規模で河川の有機炭素の約70%が、例えばアマゾン盆地で大気中へと戻っていることが示されている。本論文では、根源岩や河川堆積物、ベンガル扇状地に埋没した海成堆積物を含むヒマラヤ山脈侵食系の、包括的な有機炭素収支を提示する。搬出される有機炭素量は堆積物の特性によって制御され、海洋への移動や堆積時の酸化損失は無視できることを示す。我々の結果は、有機炭素の70〜85 %は移動中にとらえられた新しい有機物であることを示しており、これは、大気中の二酸化炭素に対する正味のシンクとなっている。ベンガル盆地に堆積した有機炭素の量は、海洋堆積物中に埋められた陸上有機炭素量の約10〜20 %にあたる。ヒマラヤ山脈における高い侵食速度によって、速い堆積速度とベンガル湾における低い酸素供給力が生じ、これらが観測される極めて高い有機炭素埋没効率を維持している。活発な造山運動によって強い物理的な侵食が起こり、その結果生じた有機炭素の埋没が大気中の二酸化炭素濃度の変化を抑え、地質学的なタイムスケールで気候に負のフィードバックが働く。

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