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細胞:p53はリシンデメチラーゼLSD1によって調節される

Nature 449, 7158 doi: 10.1038/nature06092

癌抑制因子であり、転写活性化因子であるp53は、リシンのメチル化をはじめ、数々の翻訳後修飾によって調節されている。最近、ヒストンのリシンメチル化は可逆的であることが示されたが、非ヒストンタンパク質が脱メチル化の基質となるかどうかは知られていなかった。今回我々は、ヒト細胞で、ヒストンリシンに特異的なデメチラーゼLSD1がp53と相互作用し、p53が媒介する転写活性化を抑え、アポトーシスを進行させる際にp53が果たす役割を阻害することを示す。我々は、in vitroでLSD1が、Smyd2依存性モノメチル化部位であることが以前に同定されているK370部位で、モノメチル化およびジメチル化されたリシン(K370me1とK370me2)をどちらも脱メチル化することを見いだした。しかし、in vivoでは、LSD1はK370me2の方を選択的に脱メチル化する傾向が非常に強く、K370me2は別の未知のメチル基転移酵素によって形成されている。我々の結果から、K370me2はp53の調節においてK370me1とは異なる役割をもつことが示唆される。すなわち、K370me1はp53の機能を抑制するが、一方、K370me2はコアクチベーターである53BP1(p53結合タンパク質1)との、53BP1のタンデムTudorドメインを介する会合を促す。さらにLSD1は、p53と53BP1との相互作用を阻害することでp53の機能を抑制する。これらの観察から、p53はリシンのメチル化と脱メチル化によって動的に調節されており、1個のリシン残基のメチル化状態の違いが異なる調節結果を生み出すことが示された。したがって、リシンのメチル化は、非ヒストンタンパク質でもヒストンでも同様に複雑な調節をもたらす。

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