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細胞:PoloはPonのリン酸化により前駆細胞の自己再生を阻害してNumbの非対称性を制御する

Nature 449, 7158 doi: 10.1038/nature06056

自己再生と分化は幹細胞における基本的特徴である。非対称分裂は、幹細胞が自己再生と分化のバランスをとるための基本的機構の1つである。このバランスが崩れると、癌などの疾患が生じる可能性がある。幹細胞が非対称分裂を行う際、自己再生と分化を制御する因子は、娘細胞に不等分配される。Numbはそのような因子の1つで、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の幹細胞様神経芽細胞が分裂する際に、分化中の娘細胞へ分離され、自己再生を阻害する。Numbの局在化と機能は、細胞周期に依存的である。本論文では、重要な細胞周期調節因子であるPoloは、哺乳類ではその相同分子が腫瘍抑制因子としてだけでなく癌遺伝子としても働くとされているが、ショウジョウバエの幼生の脳では腫瘍抑制因子として働くことを示す。polo変異体では、神経細胞を犠牲にして余剰な神経芽細胞が産生される。Poloは、Numbのアダプタータンパク質であるPon(Partner of Numb)を直接リン酸化し、このリン酸化は、PonによるNumbの局在化に重要である。polo変異体では、Pon、Numb、非典型的プロテインキナーゼCの非対称的な局在化が損なわれるが、他の極性マーカーはほとんど影響を受けない。Numbの過剰発現は、poloの変異によって生じた神経芽細胞の過剰増殖を抑制することから、NumbはPoloのこの作用を仲介する主要な役割を果たしていると考えられる。我々の結果は、細胞周期と非対称的なタンパク質局在化機構の間の生化学的関連を明らかにし、PoloがNumbの局在化と機能を制御することにより、前駆細胞の自己再生を抑制できることを示すものである。

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