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肥満に付随してみられる、エネルギー回収能力の高い腸内微生物叢

Nature 444, 7122 doi: 10.1038/nature05414

肥満の世界的な広まりにより、エネルギー収支に影響を与える身体要因や環境要因を特定しようとする研究が活発化している。遺伝性肥満マウスとその同腹仔である標準体重マウスの腸遠位部微生物叢の比較、さらには肥満した志願被験者と痩身の志願被験者の同様の比較から、肥満に伴って、優占的な2つの細菌門であるバクテロイデス門および発酵菌門の相対数度が変化することが明らかにされている。本論文では、メタゲノム解析と生化学的解析によって、こうした変化がマウス腸内微生物叢の潜在的代謝能力に影響を及ぼしていることを実証する。我々の結果は、肥満に伴う微生物叢は、食餌からのエネルギー回収能力がより高いことを示している。さらに、この形質は伝達可能であり、無菌マウスに「肥満の微生物叢」を移植・定着させると、「標準体重の微生物叢」を定着させた場合よりも、総脂肪量がかなり増加する。今回の結果は、腸内の微生物叢が肥満の病態生理に寄与する付加的要因の1つであることを示すものだ。

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