Letter GRB 060614から考えられるγ線バーストの新しい分類体系 2006年12月21日 Nature 444, 7122 doi: 10.1038/nature05376 ガンマ線バースト(GRB)は、継続時間により、およそ2秒を境にして2種類に分類されることが知られている。長時間継続するバーストは銀河の星形成領域を起源とし、観測できるだけ近くにあるときは随伴する超新星がみられ、おそらく大質量星のコラプサーによって引き起こされる。最近の観測結果から、短時間バーストがそれらのホスト銀河内部の星形成率の低い領域を起源とすることが示され、これは、連星系の中性子星や中性子星-ブラックホールの合体と一致する。また、短時間バーストのホスト天体は主に近傍銀河であるが、これまでのところ、短時間GRBは超新星と関連していない。本論文では、近傍で生じた明るいGRB 060614が、この2つの分類のどちらにも当てはまらないことを報告する。その約102秒という継続時間は、長時間GRBに分類されるが、一方でその時間遅延とピーク光度は、完全に短時間GRBのサブクラスのものである。さらに超深領域光学観測では、短時間GRBと同じく、付随する超新星が認められない。付随する超新星を伴わず継続時間が長いというこの組み合わせは、コラプサーモデルと中性子星の合体モデルの両方に疑問を投げかけ、長時間GRBと短時間GRBの両方にまたがる、GRBの新分類体系の作成を可能にするものだ。 Full Text PDF 目次へ戻る