Letter 超新星が付随しない2例の継続時間の長いγ線バースト 2006年12月21日 Nature 444, 7122 doi: 10.1038/nature05375 現在、継続時間の長いγ線バースト(GRB)は、大質量星の崩壊の間に生じると見なされている。標準的な「コラプサー」モデルは、長時間GRBのすべてに付随して、幅広い輝線と中心核が崩壊する明るいIc型超新星が生じると予測している。こういう関連は、いくつかの近傍のGRBの観測により確認されている。我々は、GRB 980425に伴ってみられた典型的な超新星SN 1998bwの数百分の1の暗さ、またこれまで観測されたあらゆるIc型超新星よりも暗いものも検出可能なレベルの観測を行ったが、こうした観測限界内では、GRB 060505とGRB 060614に付随する超新星放射が観測されなかったことを報告する。初期の残光の複数バンドでの観測結果やホスト銀河の分光観測からは共に、ダストによるかなりの減光という可能性が排除され、バーストの起源が活発な星形成領域であったことが示される。極端に暗いところまで検出可能な観測を行っても超新星が見つからなかったことから、この2例はこれまでに近傍で生じたすべての長時間GRBと質的に異なっており、大質量星の死の新しいタイプの現象であると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る