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細胞:細胞内のマラリア原虫による、ナトリウムに依存した無機リン酸の取り込み

Nature 443, 7111 doi: 10.1038/nature05149

熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)は宿主の赤血球の中で成長するにつれて、Na+やK+のような低分子量のさまざまな溶質に対する赤血球膜の透過性を増大させる。その結果、赤血球細胞質のNa+濃度は次第に上昇する。原虫の細胞質はNa+濃度が比較的低いので、原虫の細胞膜を介して内向きの大きなNa+勾配ができる。本論文では、原虫がこのNa+の電気化学的勾配を使って、必須栄養素である無機リン酸(Pi)の取り込みを駆動していることを明らかにする。細胞内の原虫はNa+依存性輸送体を使って、2Na+ : 1Piの割合でPiを取り込み、二価のPiよりも一価のものを選択的に取り込むらしい。PiTファミリーに属するPi輸送体であるPfPiTが原虫からクローニングされ、原虫表面にあることが明らかになった。アフリカツメガエルの卵母細胞でPfPiTを発現させると、Na+に依存したPi取り込みが起こり、その特徴はマラリア原虫のPi取り込みとよく似ている。今回の研究から、マラリア原虫が引き起こす宿主細胞のイオン組成の変化の重要性について、新たな手がかりが得られる。

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