Article 量子ドットにおける単一電子スピンのコヒーレント振動の制御 2006年8月17日 Nature 442, 7104 doi: 10.1038/nature05065 量子ドット中の単一電子スピンの量子状態を制御できるかどうかが、スピンを利用したスケーラブルな量子コンピューターの開発における最近の中心課題になっている。最近実証された2個の隣り合うスピン間の制御交換ゲートと組み合せて、コヒーレントな単一スピン回転を起こすことができれば、ユニバーサルな量子演算が可能になるだろう。本論文では、2重量子ドット中で単一電子スピン回転を実現した実験結果を報告する。まず、チップ上に発生させた連続波振動磁場をかけて、2個のドットを通るスピンに依存した輸送を測定して電子スピン共鳴を観測した。次に、短いバーストの振動磁場をかけて電子スピンの量子状態をコヒーレントに制御し、マイクロ秒バースト中に約8周期のスピン状態振動(いわゆるラビ振動)を観測した。これらの結果から、量子ドット中の単一電子スピンを量子ビットとして操作できることが実証された。 Full Text PDF 目次へ戻る