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気候が負荷した応力による沈み込み帯の共鳴断層スロースリップ

Nature 442, 7104 doi: 10.1038/nature05055

沈み込むプレート境界における全球測位システム(GPS)による測定では、地震に似ているがよりゆっくりとした断層の動きが1週間〜1年間の時間スケールにわたって起きているのがしばしば記録される。このような「スロースリップ」は日本、カスケイディア、メキシコ、アラスカ、ニュージーランドで観測されている。この現象はまだよくわかっていないが、いくつかの観測からスロースリップの背後にある過程についての手がかりがもたらされている。スリップ自体は地震を起こさないが、地震計がスリップと同時に狭い周波数域(毎秒1〜5サイクル)の振幅の小さい震動を記録する場合がある。また、GPSデータのモデリングと震源推定から、地震の発生域の最深部で、不安定摩擦(スティックスリップ)から安定摩擦へと移行する場所の近傍にスリップが集中していることが示される。最も興味深いのは、どの沈み込み帯(あるいはどの部分)を調べるかによって再来周期は6〜18か月で変化するが、いくつかの場所ではスロースリップが周期的に起きることだろう。本論文では、このような周期的な断層スロースリップが、気候に起因する応力の摂動に対する共鳴応答である可能性を示す。断層スリップの共鳴は、スリップイベントが周期的で、周期が場所によって異なり、スリップが地震発生域の最深部近傍に集中する理由を説明する一助となる。共鳴スリップは将来大地震が起きる破壊域の内部で始まると考えられるので、スロースリップによって地震のスリップを制御する断層の性質が明らかになる可能性がある。

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