Article ヌクレオソームの配置のためのゲノムコード 2006年8月17日 Nature 442, 7104 doi: 10.1038/nature04979 真核生物のゲノムはヌクレオソーム粒子の形でまとめられていて、DNAはほとんどのDNA結合タンパク質が結合できない状態になっている。ヌクレオソームは、DNAの特定の塩基配列に対して高い親和性をもつが、それはその塩基配列が、ヌクレオソームの構造にとって必要な急角度で曲がる性質を備えているからである。しかし、これらの塩基配列に対する指向性がin vivoでのヌクレオソームの配置に影響して、ほかのタンパク質がDNAに近づくのを調節しているのかどうかはわかっていない。今回我々は、酵母のヌクレオソーム結合配列を高い分解能で単離し、この配列を使った新しい計算的手法により、ヌクレオソーム-DNAの相互作用モデルを構築して実験的に検証し、ゲノム全域にわたるヌクレオソームの構造を予測した。その結果、ゲノムにはヌクレオソームの構造が内在的にコードされており、in vivoでのヌクレオソームの配置の約50%は、この内在する構造によって作られうることがわかった。ヌクレオソームの位置を決めるこのようなコードが、転写因子の結合や転写の開始をはじめ、ヌクレオソーム自体の再編成も含めた染色体の特定の機能を助けているらしい。 Full Text PDF 目次へ戻る