Letter WAVE1のリン酸化によるアクチンの重合と樹状突起棘形態の制御 2006年8月17日 Nature 442, 7104 doi: 10.1038/nature04976 WAVE1(the Wiskott-Aldrich syndrome protein (WASP)-family verprolin homologous protein 1)は、哺乳類のアクチン依存性形態形成過程で、アクチン関連タンパク(Arp2/3)複合体の活性化を介して重要な役割を果たす調節因子である。今回、WAVE1が複数の部位でサイクリン依存性キナーゼ5(Cdk5)によって、in vitroでも無損傷のマウスニューロン内でも、リン酸化を受けることを示す。Cdk5によってWAVE1がリン酸化を受けると、Arp2/3複合体依存的なアクチンの重合を調節する能力が阻害される。WAVE1の機能をin vivoまたは培養ニューロン内で喪失させると、成熟した樹状突起棘が減少する。脱リン酸化型WAVE1に似た変異体を強制発現させると、棘の形態に関して失われていたWAVE1機能が回復したが、リン酸化型に類似した変異体の発現では回復しなかった。サイクリックAMP(cAMP)シグナル伝達は、WAVE1中のCdk5部位のリン酸化を低下させ、棘の密度をWAVE1依存的に増加させた。この結果は、神経細胞におけるWAVE1のリン酸化/脱リン酸化が繊維状アクチン細胞骨格の形成に、ひいては樹状突起棘形態の調節に重要な役割をもつことを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る