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ATMはV(D)J組み換えの際にDNA二本鎖切断複合体を安定化する

Nature 442, 7101 doi: 10.1038/nature04866

ATM(血管拡張性失調症変異)プロテインキナーゼは、代謝の過程、あるいはDNA損傷試薬によって生じるDNA二本鎖切断(DSB)に対する早期の細胞応答にかかわっている。ATMが欠損すると血管拡張性失調症になるが、この病気はリンパ球減少症やゲノムの不安定性を特徴とし、リンパ球抗原受容体座を含む染色体転座を伴うリンパ性悪性腫瘍にかかりやすくなる。ATMは細胞周期チェックポイントを活性化し、DNA DSBに対する応答としてアポトーシスを誘導する。しかし、このDNA損傷応答経路の異常だけでは、ATM欠損症の表現型を完全には説明できない。今回我々は、ATMがリンパ球抗原受容体遺伝子の組み立ての際に生じる修復複合体中でDNAの末端を維持することにより、染色体DNAのDSBの修復にも直接的な機能を果たしていることを明らかにする。ATMの細胞周期チェックポイントの活性化作用とアポトーシス促進作用、そして今回の知見を組み合わせると、血管拡張性失調症に関連して、抗原受容体座を含んだ染色体転座を伴うリンパ系腫瘍が増加する理由を分子レベルで説明できる。

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