Letter

低温電子トモグラフィーによって明らかになった軸糸二連微小管の分子構築

Nature 442, 7101 doi: 10.1038/nature04816

真核生物のべん毛や繊毛の芯をなす軸糸は最大の高分子機械の1つであり、その構造は原生生物から哺乳動物に至るまで広く保存されている。二連微小管は軸糸の構造単位で、チューブリン以外にも多数のタンパク質を含み、普通は9組の二連微小管が2本の単微小管を取り巻くように配列されている。隣り合った二連微小管どうしが軸糸中のほかの多数のタンパク質も巻き込んで協調的にすべることにより、軸糸の周期的なむち打ち運動が生み出される。我々は、低温電子トモグラフィーと画像平均を用いて、無傷の二連微小管の3次元密度マップを得た。このマップは、分解能が3 nmで、二連微小管内部の特定のタンパク質の位置と、二連微小管の機械的性質を決める構造的特徴についての知見を与えてくれる。我々は、これらの二連微小管非チューブリン成分のいくつかについて有望な候補を同定した。この研究は、チューブリン原繊維と付随タンパク質がどのようにくっつきあって二連微小管を形成するかを考える手がかりを得て、軸糸における二連微小管の機能を理解するための構造的基礎となる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度