Article インテグロン組み換えでみられる広範なDNA特異性の構造的基礎 2006年4月27日 Nature 440, 7088 doi: 10.1038/nature04643 DNAの水平伝播(細菌間における遺伝的形質の移動)は、ゲノムの進化と種分化に多大な影響を与える。細菌が遺伝情報を取り込む効率は、変化する環境条件への適応能力を反映している。インテグロンインテグラーゼは、耐性または毒性因子をコードする移動性遺伝子カセット内の近接一次部位(attI )と二次標的部位(attC)の間の部位特異的DNA組み換えを仲介するタンパク質である。attC部位間で配列が保存されていないことから、attC 内には配列に依存しない構造認識決定要素が存在するはずだという仮説が立てられている。今回我々は、attC 基質に結合したインテグロンインテグラーゼの結晶構造を報告する。この構造から、DNA標的部位の認識と対合による高次の集合は、決まったDNA配列ではなく、インテグラーゼとcisおよびtransに相互作用する2個の飛び出した塩基の位置に依存することが示された。これらのらせん外塩基は、そのうちの1つがin vivoでの組み換えに必要であり、attC の底辺鎖が内部の不完全な2個組対称に由来するフォールディングを取るために生じる。本論文で報告する機構は、配列の縮重した一本鎖遺伝物質がどのように認識され、細菌間で交換されるかについての新たな枠組みを支持するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る