Letter

宇宙:回転する中性子星からのトランジェントな電波バースト

Nature 439, 7078 doi: 10.1038/nature04440

電波トランジェントの探査はいろいろな発見に結びつく可能性が高いが、宇宙におけるトランジェントな電波シグナルについてはあまり探索が行われていない。このことは、数分から数時間の時間スケールで変化する、これまで知られていなかったタイプの電波源が最近発見されたことで実証された。本論文では、これよりもさらに短い時間スケールで変動する電波源の探査について報告する。我々は、継続期間は2 〜30 msで、単一で分散型のバーストという特徴を持つ11個の天体を発見した。バースト間の平均的な時間間隔は4分〜3時間の範囲にあり、電波放射が検出可能な時間は、概して1日あたり1 s未満である。バーストの到着時間の解析から、我々は11個の電波源のうちの10個の天体に対して0.4〜7 sの範囲の周期性を見いだした。このことから電波の起源は回転する中性子星であると思われる。現時点で検出された電波源は少数だが、バースト継続時間が短いという性質からすると、銀河系内での総数は規則的なパルスを発する電波パルサーよりもかなり多いと考えられる。10個の電波源のうち5個は4 sより長い周期をもち、これらのうちの3個についてはパルス周期の変化率が計測された。また1個の電波源は、5 × 1013 Gの非常に強い磁場強度をもつと推測される。このことは、この新しい天体種族がX線やγ線の波長で観測される、他の種類の孤立した中性子星と関連があることを示している。

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