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発生:Lgl、PinsおよびaPKCは神経芽細胞の自己複製と分化の間の調節を行う

Nature 439, 7076 doi: 10.1038/nature04299

細胞が増殖と分化のいずれかを選択する機構は、幹細胞や癌の生物学研究における重要な課題である。ショウジョウバエ(Drosophila)の神経芽細胞は細胞分裂の度ごとに自己複製を行い、神経芽細胞と分化する娘細胞を1つずつ作り出すが、自己複製と分化の決定を行う機構についてはよくわかっていない。本研究では、胚の神経芽細胞の非対称的な分裂を制御することが知られている細胞極性 遺伝子が、神経芽細胞の自己複製も制御するかどうかについて調べた。幼虫の脳におけるクローン解析によって、pins変異体の神経芽細胞では急速に自己複製が起こらなくなるが、lethal giant larvaelgl)変異体の神経芽細胞からは複数の神経芽細胞が作られることを示す。lgl pins二重変異体の神経芽細胞ではすべての分裂が対称的で自己複製が起こり、脳は神経細胞でなく神経芽細胞で一杯になる。lgl pins神経芽細胞では非典型的プロテインキナーゼC(aPKC)が 皮層に異所的に局在し、aPKC発現の低下は神経芽細胞の数を減少させるので、aPKCは神経芽細胞の自己複製を促進していると考えられる。膜に局在するaPKCを神経芽細胞特異的に発現させると、異所的な神経芽細胞の自己複製が誘導されるが、キナーゼ活性を欠失している場合は誘導が起きないことも上記の仮説を裏付けている。我々は、皮層のaPKCのキナーゼ活性が神経芽細胞自己複製の強い誘導要因であると結論する。

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