Letter 宇宙:赤方偏移 z = 0.225 の距離にある楕円銀河に付随する短いγ線バースト 2005年10月6日 Nature 437, 7060 doi: 10.1038/nature04142 γ線バースト(GRB)は、継続時間が長く(>2 s)スペクトルが軟かいのものと、短くてスペクトルが硬いものの2つのグループに分けられる。このうち継続時間が長いGRBについては、これまでの研究で多くの事がわかってきている。それらは典型的に高赤方偏移(z ≈ 1)で観測され、星形成中のそれほど明るくない母銀河に見つかることが多く、大質量星の核が崩壊する爆発で発生している可能性が高い。一方、短時間のGRBは、正確(<10'')かつ迅速に(分単位で)位置が確認されることがなかったため、その研究は進展していなかった。本論文で我々は、短いバーストであるGRB 050509BからのX線残光の検出、およびその位置測定について報告する。このバーストの位置は、赤方偏移0.225に相当する距離の、星形成が終わっている明るい楕円銀河の近くであり、もしこのGRBが中性子星あるいはブラックホールの連星の合体によるものであれば、予想される位置と一致する。X線残光は弱く、数時間以内に検出限界以下に減衰した。また、可視領域の残光は、常に検出限界以下であった。このことは、短いバーストの位置決定が今までできなかったことを説明するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る