Letter 発生:ソニックヘッジホッグに応答する休止成体神経幹細胞のin vivo解析 2005年10月6日 Nature 437, 7060 doi: 10.1038/nature03994 ソニックヘッジホッグ(Shh)は、出生後のげっ歯類の脳で進行するニューロン新生に関与するとされている。今回、GLI-Kruppel ファミリーの一員であるGli1をShh活性の鋭敏な読み出し指標として用い、in vivoでの遺伝的発生運命マップを作成する戦略を用いて、成体マウス前脳でShh応答細胞を体系的に標識して発生運命を追跡した。初期には、ニューロン新生の起きている領域のごく少数の細胞集団(休止状態の神経幹細胞とtransit-amplifying cellの両者を含む)のみがShhに応答したが、この集団はしだいに顕著に広がり、前脳に持続的に新生ニューロンを供給していることがわかった。休止神経幹細胞のふるまいについての今回の研究から、それらが1年以上にわたって自己再生し、複数種の細胞を生み出していることがin vivoで証拠づけられた。さらに、神経幹細胞の脳室下領域や歯状回におけるニッチは段階的に確定するもので、胎生後期まで確定しないこともわかった。 Full Text PDF 目次へ戻る