Letter 材料:結晶性孔壁をもつメソ多孔質ゲルマニウム酸化物とそのキラル誘導体 2005年9月29日 Nature 437, 7059 doi: 10.1038/nature04097 ミクロ多孔質酸化物は、分離、イオン交換、触媒などの幅広い応用を持つ無機材料である。この種の材料では、孔のサイズを決める重要な要因は、チャネルを縁取る輪に含まれるM(MはSi、Geなど)原子の数である。重要なフォージャサイト構造は12環構造を示すが、ゼオライト、ゲルマニウム酸塩、その他の材料ではもっと大きな環構造も可能だ。最近では、より大きなナノメートルスケールの孔を持つメソ多孔質材料が注目を集めている。しかし、無機−有機ハイブリッド材料を除けば、これらの孔壁は非晶質であるため、応用範囲が限られる。キラル多孔質酸化物はエナンチオ選択的な収着と触媒作用のために特に望ましいが、ミクロ多孔質およびメソ多孔質材料では非常にまれである。今回我々は、メソ多孔質ゲルマニウム酸化物SU-Mを報告する。これは、メソ多孔質のMCM-48と同様に、G(らせん)最小表面に位置する結晶性の壁で隔てられたらせん状のチャネルをもつ。SU-Mは無機材料中で最大の基本セルと最低の骨格密度を有し、30環構造のチャネルをもつ。SU-M の2つのらせんチャネル系の一方は酸化物を付加して満たすことができ、キラルなチャネルをもつメソ多孔質結晶(SU-MB)が生じる。 Full Text PDF 目次へ戻る