Letter 地球:砂丘の不安定性が表面波により引き起こされることの野外調査による証拠 2005年9月29日 Nature 437, 7059 doi: 10.1038/nature04058 バルハン(一方向に風が吹く条件下で堅い地面の上を移動する三日月状の砂丘)の野外調査は、風による砂の輸送と砂丘の地形による空気の流れの調節との間の平衡状態を調べることにずっと集中してきており、この平衡状態が砂丘の形態と運動学を支配すると考えられてきた。しかし、かかわる時間スケールが長いので、砂丘の漸進的変化を引き起こす基盤となる力学的過程についてはよくわかっていなかった。本論文では、モロッコのサハラ砂漠で3年間行われた野外調査のデータとモデル研究を組み合わせ、バルハンは基本的に不安定であり、これまで示唆されてきたような安定した孤立波のようには必ずしもふるまわないことを示す。砂丘の衝突と風向の変化が砂丘を不安定にし、バルハン上に表面波を生成することがわかった。こうして生じた表面波は砂丘自体よりも速い速度で伝播するので、大きな砂丘の三日月状の端が崩壊して、基本となる大きさの新しいバルハンが複数生成される。この新しい砂丘の生成が、砂丘が合体して単一の巨大な砂丘になることを妨げる砂の消失機構となり、砂丘サイズの選択の制御と砂丘のパターン展開に重要な役割を果たす。 Full Text PDF 目次へ戻る