Article 植物:GIBBERELLIN INSENSITIVE DWARF1はジベレリンの可溶性受容体をコードしている 2005年9月29日 Nature 437, 7059 doi: 10.1038/nature04028 ジベレリン(GA)は植物ホルモンであり、植物の発達過程の多くに不可欠である。植物のGA受容体には膜結合型のものも可溶性のものもあると考えられているが、未だ同定されていない。本論文では、GA非感受性のイネ矮性変異体gid1を新たに単離し、その特性を解析したことを報告する。GID1遺伝子はホルモン感受性リパーゼに類似した未知のタンパク質をコードしており、GID1−緑色蛍光タンパク質(GFP)は核への選択的局在が認められた。組み換えグルタチオンS転移酵素(GST)−GID1は生物学的活性をもつGAのみに高い親和性を示したが、gid1の対立遺伝子3種類に対応する変異型GST-GID1にはGA結合親和性がみられなかった。GA4に対する解離定数は10-7 M程度と推定され、シュート伸長のGA依存性を十分説明するものであった。さらに、GID1は酵母細胞内でイネのDELLAタンパク質であるSLR1とGA依存的に結合した。GID1が過剰発現するとGA過敏性の表現型が生じた。以上の結果は、GID1がイネでGAシグナル伝達を仲介する可溶性受容体であることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る