Letter 宇宙:楕円銀河で見失われ再発見されたダークマター 2005年9月29日 Nature 437, 7059 doi: 10.1038/nature03970 宇宙の質量は、大部分がダークマターであるという確かな証拠が存在する。ダークマターは重力を及ぼすが、その正確な特性は明らかでない。特に、全ての銀河はダークマターの大質量ハローに取り囲まれていると考えられる。この見解は最近、一般的な楕円銀河の周辺に意外なほど小さくてランダムな星の速度が観測され、これはダークマターが存在しないことを示すと解釈されたために、変更を迫られている。本論文では、低速度がダークマターハローにおける銀河形成に事実上矛盾しないことを示す。我々は、円盤銀河合体の数値シミュレーションを用いて、生じた楕円銀河の外側の領域で星の軌道が非常に細長く引き伸ばされることを見いだした。これらの星は最初の接近通過の間に、それらの星が属していた本来の銀河から潮汐力によって引き離され、脱出軌道に移動させられた。細長く伸びた軌道は、観測されたトレーサーの急激に減少する密度分布と合わせて、大量のダークマターの存在下でも低速度が観測されることを説明する。三軸不等の楕円銀河を見るときの投影効果は、特定の視線方向に沿って観測されるさらなる低速度の原因となり得る。 Full Text PDF 目次へ戻る