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細胞:ホスファチジルセリンに依存して起こるマクロファージによる赤血球前駆細胞の核の貪食

Nature 437, 7059 doi: 10.1038/nature03964

成体や発生後期の造血(definitive erythropoiesis)は骨髄あるいは胎児の肝臓で起こる。胎児の肝臓では、「血液島」と呼ばれる解剖学的単位の中央にマクロファージが1個あり、それに赤芽球が結合している。造血後期には、赤血球前駆細胞から核が排出され、血液島のマクロファージによって貪食される。今回我々は、マクロファージによる核の貪食が起こるのは核と網状赤血球との結合が切れた後であることと、またアポトーシス細胞が「貪食を要求する」シグナルとしてしばしば用いるホスファチジルセリンが、赤芽球から排出された核の貪食にも用いられていることを明らかにした。瀉血により貧血にしたマウスの脾臓から造血後期の赤芽球を単離して、除核と貪食の基盤となる仕組みを調べた。これらの赤芽球を培養したところ、核は赤芽球から自然に外へ排出され、弱い物理的力で網状赤血球から切り離すことができた。排出された核に含まれるATPは検出できないほど少量で、すぐに表面にホスファチジルセリンが露出した。胎児肝臓のマクロファージはこの核を効率よく貪食したが、核表面のホスファチジルセリンを優性ネガティブ型の乳脂肪球EGF8(MFG-E8)で被覆すると、核の貪食は起こらなくなった。

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