Letter

細胞:AI-2を使った細菌の細胞間コミュニケーション妨害

Nature 437, 7059 doi: 10.1038/nature03960

細菌は自己誘導物質と呼ばれる化学シグナル分子を使ってコミュニケーションをとる。この過程は定足数感知応答機構(quorum sensing)と呼ばれ、これにより細菌は集団内の菌体数を数えたり集団全体の遺伝子発現を同調させて変化させたりできる。定足数感知応答機構で制御される諸過程は、共生でも病原性でも細菌−宿主の関係をうまく運ぶために不可欠なことが多い。大部分の定足数感知応答機構の自己誘導物質は種内コミュニケーションを促進するが、AI-2という自己誘導物質は広範な種類の細菌に産生・検知されることから、これは種間コミュニケーションを可能にしているのではないかと考えられている。今回我々は、数種の細菌がAI-2シグナル伝達を操作することができ、他の種が細胞集団密度の変化を正しく評価し応答する能力を妨害することを示す。AI-2シグナル伝達とその妨害は真核生物にとって、正常微生物叢の維持や病原性細菌からの防御の面で、重要な副次的影響をもつ可能性がある。

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