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免疫:DNA損傷経路はNKG2D受容体の自然免疫系リガンドを調節している

Nature 436, 7054 doi: 10.1038/nature03884

ナチュラルキラー細胞や活性化CD8+T細胞が発現しているNKG2D受容体(別名KLRK1)などの自然免疫系を活性化する受容体のいくつかは、病変細胞で発現が亢進している自己分子群を認識するが、亢進の機構は十分に解明されていない。本論文では、非腫瘍細胞系では、遺伝毒性ストレスやDNAの複製停止、つまりATM(ataxia telangiectasia, mutated)あるいはATR(ATM- and Rad3-related)タンパク質キナーゼによって開始される主要なDNA損傷チェックポイント経路を活性化することが知られている条件下で、マウスとヒトのNKG2Dリガンドの発現が亢進することを示す。リガンドの発現亢進は、ATR、ATMあるいはChk1(この経路の下流の伝達分子キナーゼ)を薬理学的または遺伝学的に阻害することで防止された。さらに、腫瘍細胞系でのリガンドの構成性発現は、ATMを標的とする短鎖干渉RNAによって抑制された。このことは、しばしばゲノムの異常をもつ確立腫瘍細胞系におけるリガンドの発現が、DNA損傷応答経路の慢性的な活性化によるものである可能性を示している。つまり、DNA損傷応答はこれまでに、細胞周期を停止させてDNA修復機能を高める、あるいはアポトーシスの引き金となることが示されているが、危険となりかねない細胞の存在を免疫系に警告することにもかかわっているのかもしれない。

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