Letter 宇宙:三重小惑星系87番シルビアの発見 2005年8月11日 Nature 436, 7052 doi: 10.1038/nature04018 連星系をなす小惑星は、その存在が予想されてから数十年後に観測によって確認され、小惑星の小さな種族すべてでもその実例が見つかっている。しかし、三重連星系はこれまで発見されていない。本論文では、主小惑星帯にあって三重連星をなす小惑星系を検出し、この系が直径280 kmの主星(87番シルビア)と、主星から710 kmと1,360 kmのところを軌道運動する2つの微衛星からなることを確かめた。我々はそれらの軌道要素を推測し、それらを用いて主星の形を解明した。両衛星は赤道面上を円軌道で順行していることから、共通の起源であると考えられる。軌道情報を用いて87番シルビアの質量と密度を推定したところ、この小惑星は25〜60 %の孔隙率の破砕集積体構造を持つらしい。この小惑星系はこれまで予測されていたように、おそらく母小惑星の衝突・破壊を通じて形成されたのだろう。新しい主星は破片の降着により生じ、微衛星の方は砕片から形成されたと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る